
ファミリー層を中心に絶大な人気を誇るトヨタのミニバン「ヴォクシー」。
街中でそのクールな姿を見かけて、気になっている方も多いのではないでしょうか。
特に、小さいお子様がいるご家庭や、大人数を乗せて出かける機会が多い方にとって、スライドドアを備えたミニバンは非常に魅力的な選択肢です。
しかし、ヴォクシーにはどのような特徴があり、同クラスであるノアとは何が違うのか、自分たちのライフスタイルに本当に合っているのか、分からないことも多いはずです。
この記事では、ヴォクシーの基本的な情報から、デザイン、室内空間、走行性能、安全性といった具体的な特徴まで、分かりやすく徹底的に解説していきます。
トヨタのヴォクシーとはどんな車?
ヴォクシーは、トヨタが2001年から販売しているミドルサイズミニバンです。
ファミリーカーとしての実用性を備えながら、他とは一線を画すスタイリッシュなデザインが人気を集め、特に若いファミリー層から強い支持を得ています。
コンセプトは「先鋭・独創」
ヴォクシーが持つ最大の個性は、そのデザインにあります。
開発陣が掲げたコンセプトは「先鋭・独創」。
シャープなヘッドライトや大胆なフロントグリルが、アグレッシブでクールな印象を際立たせています。
「ファミリーカーでもカッコよさにはこだわりたい」というユーザーの心を掴む、独自のスタイルがヴォクシーの真骨頂と言えるでしょう。
同クラスノアとの違い
ヴォクシーを検討する上で、必ずと言っていいほど比較対象となるのが、同クラスである「ノア」です。
基本性能や室内空間の広さにはほとんど差はありませんが、コンセプトとデザインが明確に異なります。
ヴォクシーが「先鋭・独創」を掲げるのに対し、ノアは「堂々・モダン」をコンセプトとしており、より幅広い層に受け入れられる王道のデザインを採用しています。
どちらが良いというわけではなく、どちらのデザインを好むかが選択の大きなポイントになります。
車種 | コンセプト | メインターゲット |
ヴォクシー | 先鋭・独創 | 格好良さを重視するファミリー層 |
ノア | 堂々・モダン | 安心感や上質さを求めるファミリー層 |
ヴォクシーの魅力を深掘り!5つの特徴
なぜヴォクシーはこれほどまでに人気なのでしょうか。
その理由は、デザインだけでなく、ミニバンに求められるあらゆる性能が、高次元でバランスが取れている点にあります。
ここでは、ヴォクシーが持つ5つの大きな特徴を詳しく見ていきましょう。
特徴1:クールで存在感のある外観デザイン
前述の通り、ヴォクシー最大の特徴は「先鋭・独創」を体現したエクステリアデザインです。
特に、薄くシャープなヘッドライトと、ワイドで迫力のあるフロントグリルが一体となったフロントマスクは、一度見たら忘れられないほどのインパクトを与えます。
他のミニバンとは一線を画す、スポーティでクールなスタイリングは、所有する喜びを満たしてくれるでしょう。
特徴2:クラストップレベルの広々とした室内空間
ヴォクシーは、どの席に座っても快適に過ごせる、広々とした室内空間を誇ります。
特に2列目シートは「ストレート超ロングスライド」が可能で、足を伸ばしてゆったりとくつろげます。
小さなお子様であれば立ったまま着替えができるほどの室内高も確保されており、家族での長距離ドライブも快適です。
また、3列目シートを格納すれば広大な荷室スペースが出現し、大きな荷物やアウトドア用品もラクに積み込めます。
特徴3:快適な乗り心地と優れた燃費性能
ヴォクシーは、TNGAプラットフォームの採用により、ボディ剛性が向上し、静かで滑らかな乗り心地を実現しています。
ハイブリッド車は最新のハイブリッドシステムを搭載し、WLTCモードでクラストップレベル※の低燃費を達成しました。
ガソリン車も、Direct Shift-CVTとの組み合わせで、軽快な走りと優れた燃費性能を両立しています。
※コンパクトキャブワゴンクラス。2022年1月現在、トヨタ自動車(株)調べ。
特徴4:進化した最新の安全性能
家族を乗せるミニバンだからこそ、安全性能は最も重要なポイントです。
ヴォクシーは、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備しています。
検知範囲が拡大したプリクラッシュセーフティは、車両や歩行者に加え、自転車やバイクも検知可能になりました。
さらに、交差点での出会い頭の事故防止をサポートする「フロントクロストラフィックアラート」など、先進機能も充実しており、あらゆるシーンでドライバーを支援します。
■これらの安全機能はあくまで運転を支援する機能です。本機能を過信せず、必ずドライバーが責任を持って運転してください。
■道路状況、車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態等によっては、作動しない場合があります。詳しくはスタッフまでお尋ねいただくか取扱書をご覧ください。
特徴5:使い方で選べる2種類のグレード
ヴォクシーには、「S-Z」と「S-G」という2つのグレードが設定されており、それぞれにハイブリッド車とガソリン車、2WDと4WD(E-Four)が用意されています。
これにより、デザインの好みや必要な装備、予算に応じて最適な一台を選ぶことが可能です。
グレード | エンジン | 駆動方式 | 特徴 |
S-Z | ガソリン ハイブリッド |
2WD 4WD(E-Four) |
専用の17インチアルミホイールを装備した最上級グレード |
S-G | ガソリン ハイブリッド |
2WD 4WD(E-Four) |
充実装備と価格の バランスが取れたグレード |
ヴォクシーのグレード別特徴と価格
ヴォクシー選びで重要なのがグレードの選択です。
「S-Z」と「S-G」、そしてハイブリッドとガソリン車では、装備や価格にどのような違いがあるのでしょうか。
最上級グレード「S-Z」の特徴
「S-Z」は、ヴォクシーの魅力を最大限に味わえる最上級グレードです。
フロントグリルやバンパーは、ヴォクシー専用のエアロパーツや専用の17インチアルミホイールなどによる、アグレッシブで迫力のあるスタイリングが特徴です。
内装も、7インチのTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイや快適温熱シートなどが標準装備となり、上質さと快適性が高められています。
バランスの取れた「S-G」の特徴
「S-G」は、装備と価格のバランスに優れたグレードです。
「S-Z」と異なり、アルミホイールは一回り小さい16インチの設定ですが、独創性の高いヴォクシーのエアロパーツとも相性の良いデザイン性の高いもので、ヴォクシーらしいクールな印象は健在です。
トヨタセーフティセンスなどの基本的な安全装備や、多彩なシートアレンジなど快適な機能は標準装備されているため、コストを抑えつつヴォクシーを手に入れたい方におすすめです。
ハイブリッド車とガソリン車の違い
ハイブリッド車の最大のメリットは燃費性能と静粛性です。
モーターによる滑らかな発進・加速は、特に市街地走行での快適性を高めてくれます。
一方、ガソリン車は車両価格がリーズナブルな点が魅力です。
年間走行距離が少ない方や、初期費用を抑えたい方はガソリン車も十分に満足できる選択肢となるでしょう。
ヴォクシーの購入前に知っておきたいこと
最後に、ヴォクシーの購入を具体的に検討する上で、事前に確認しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
サイズ感と運転のしやすさ
ヴォクシーの全長は4,695mm、全幅は1,730mmで、3ナンバーサイズに分類されます。
これまで5ナンバーサイズの車に乗っていた方は、最初は大きく感じるかもしれません。
しかし、ヴォクシーは視点が高く四角いボディ形状のため視界が広く、運転をしやすい設計となっています。購入前には必ず試乗して、車両感覚や取り回しのしやすさを確認することをおすすめします。
おすすめのオプション装備
ヴォクシーには快適性をさらに高めるための便利なオプションが多数用意されています。
特に人気が高いのが、パワースライドドアが開くと同時に足元にステップが出てくる「ユニバーサルステップ※1」や、両手がふさがっていても足先の操作でドアを開けられる「ハンズフリーデュアルパワースライドドア※1」です。
また、2列目シートの快適性を格段に向上させる「オットマン&シートヒーター※2」も、後席に座る家族から喜ばれること間違いなしのおすすめオプションです。
※1. 全車にメーカーオプション。
※2. S-Zにメーカーパッケージオプション(オットマンは2WD車のみ)。
まとめ:ヴォクシーはこんな人におすすめ
ヴォクシーは、「カッコよさ」と「使いやすさ」を高いレベルで両立させた、魅力あふれるミニバンです。
クールなデザインを好み、家族との時間を大切にするアクティブなファミリーに最適な一台と言えるでしょう。
この記事を参考に、ぜひあなたにぴったりのヴォクシーを見つけてください。