トヨタのフラッグシップモデルとして、クラウンは長い歴史を持っています。
その伝統を受け継ぎつつ、現代の多様なライフスタイルに応えるために生まれたのが「クラウンエステート」です。
ワゴンとSUVを融合させた新しいスタイルは、上質なデザインと優れた機能性を見事に両立させています。
特に、購入を検討する上で気になるのが「室内空間」ではないでしょうか。
本記事では、クラウンエステートの室内空間の広さや内装の質感、荷室の使い勝手などを徹底的に解説します。
クラウンエステートの内装とデザインの特徴
クラウンエステートの室内は、ただ広いだけでなく、乗る人すべてが快適に過ごせるよう、細部にまでこだわりが詰め込まれています。
クラウンブランドならではの上質さと、アクティブなシーンで役立つ機能性が見事に融合した空間です。
上質さと機能性を両立したコックピット
運転席に乗り込むと、まず目に飛び込んでくるのが、ディスプレイやメーター類を水平に配置した「アイランドアーキテクチャー」と呼ばれるデザインです。
これはクラウンシリーズ共通のデザイン思想で、運転中の視線移動を最小限に抑え、運転に集中できる環境を提供します。
大型の12.3インチディスプレイは視認性が高く、直感的な操作が可能です。
ステアリングやシフトノブは触り心地の良い本革巻きで、クラウンならではの上質さを感じさせます。
| 機能 | 特徴 |
| 12.3インチTFTカラーメーター | 4つのテイストと3つのレイアウトから好みに合わせて表示をカスタマイズ可能です。 |
| カラーヘッドアップディスプレイ | 運転に必要な情報をフロントガラスに投影し、視線移動を減らして安全運転を支援します。 |
| ステアリングスイッチ | オーディオや運転支援システムなどを手元で操作でき、運転への集中を維持します。 |
| パワーイージーアクセスシステム | 乗降時に運転席が自動でスライドし、スムーズな乗り降りをサポートします。 |
グレードで選べる3つのインテリアカラー
クラウンエステートでは、グレードに応じて個性の異なるインテリアカラーが用意されています。
どのカラーも上質な本革シートが採用されており、高い満足感を得られるでしょう。
・グレイッシュブルー:上級グレード「ESTATE RS」専用カラー。モダンで洗練された、先進的な空間を演出します。
・ブラック:「ESTATE Z」に標準装備された定番カラー。落ち着きがあり、高級感を引き立てます。
・サドルタン:「ESTATE Z」で選択可能なカラー。温かみのあるブラウン系で、優しくリラックスできる雰囲気が魅力です。
特に「グレイッシュブルー」と「サドルタン」には、トリム部分にビンテージ調の「雲柄」加飾が施されており、デザインへのこだわりを感じさせます。
クラウンエステートの室内空間の広さを数値で解説
クラウンエステートの魅力は、何といってもその広々とした室内空間にあります。
ここでは具体的な数値を交えながら、その広さをご紹介します。
ボディサイズと室内寸法
クラウンエステートのボディサイズと室内寸法は以下の通りです。
グレードによるサイズの違いはありません。
| 項目 | 数値 |
| 全長 | 4,930mm |
| 全幅 | 1,880mm※1 |
| 全高 | 1,625mm |
| 室内長 | 1,930mm |
| 室内幅 | 1,540mm |
| 室内高 | 1,200mm※2 |
■室内の寸法は社内測定値です。
※1. プラグインハイブリッド車の場合、充電ポート(充電リッド)を全開にした状態の最大値は2,130mmとなります(社内測定値)。
※2. パノラマルーフを装着した場合、室内高は1,150mmとなります。
堂々としたボディサイズを活かし、室内も非常にゆとりのある空間が確保されています。
特に室内長は1,930mmあり、長身の方でも窮屈さを感じることなく、リラックスして過ごすことができます。
広々とした後部座席の居住性
クラウンエステートは、運転席や助手席だけでなく、後部座席の快適性も追求されています。
前席と後席の乗員のヒップポイント間距離を示す「カップルディスタンス」は十分なスペースが確保されています。
これにより、後部座席でも足を組んで座れるほどのゆとりがあり、長距離ドライブでも疲れにくい快適な移動が可能です。
また、「ESTATE RS」には後席シートヒーターも標準装備されており、冬場のドライブも快適です。
大容量!クラウンエステートの荷室と収納
アクティブなライフスタイルに応えるクラウンエステートは、その積載能力も大きな魅力です。
大容量の荷室と多彩な収納スペースが、あらゆるシーンで活躍します。
荷室のサイズと具体的な積載量
クラウンエステートの荷室容量は、クラウンシリーズの中でも最大となる570L※1を誇ります。
これは、家族での旅行やアウトドアレジャーにも十分対応できる広さです。
| 項目 | 数値 |
| 荷室長(通常時) | 1,070mm |
| 荷室幅(最小/最大) | 約1,030mm/1,430mm |
| 荷室高(最小/最大) | 690mm/780mm |
| 荷室容量 | 570L※1 |
具体的な積載量の目安としては、9.5インチのゴルフバッグを3個、または81cmのスーツケースを2個まで収納可能※2です。
これだけの容量があれば、趣味の道具や旅行の荷物を積む際にも困ることはないでしょう。
※1. 社内測定値。
※2. 荷物のサイズや形状によっては積み込めない場合がございます。詳しくは販売店にて実車でご確認いただくか、スタッフまでお尋ねください。
自由自在なシートアレンジで車中泊も可能に
後部座席の背もたれを倒せば、さらに広大なスペースが出現します。
ラゲージルーム拡張ボードを使用することで、段差のないフルフラットな空間を作り出すことができ、その際の荷室長は約2,000mm※にも達します。
※社内測定値。
この広さを活かせば、サーフボードや自転車のような長尺物も積載できるほか、マットを敷けば大人でも足を伸ばして快適に過ごせる車中泊スペースとしても活用できます。
アクティブライフを支えるユニークな装備
クラウンエステートには、アウトドアシーンで役立つユニークな装備が用意されています。
・デッキチェア:デッキ後端に引き出し式のチェアが設定されており、休憩スペースとして活用できます。
・デッキテーブル:デッキサイドカバーが脱着可能な折りたたみ式テーブルになり、車内外で利用できます。
これらの装備は「ESTATE RS」に標準装備(「ESTATE Z」では販売店装着オプション)されており、キャンプや釣りなどのレジャーを一層楽しいものにしてくれるでしょう。
大容量!クラウンエステートの荷室と収納
クラウンエステートには、主に「Z(HEV)」と「RS(PHEV)」の2つのグレードが設定されています。
パワートレインの違いだけでなく、内装や装備にもいくつかの違いがあります。
シート素材とインテリアカラーの違い
インテリアの雰囲気はグレードによって個性が分かれます。
上級グレードにあたるRS(PHEVモデル)では、専用の内装色として「グレイッシュブルー」が設定され、スポーティかつ先進的な印象を強めています。
シート表皮も上質な本革が採用され、手触りの良さとホールド性を両立しています。
一方のZ(HEVモデル)では、「ブラック」や「サドルタン」といった落ち着きのあるカラーが中心となります。
こちらも本革シートが採用されており、クラウンらしい伝統的な高級感を感じさせる仕上がりです。
どちらのグレードも質感は非常に高く、好みに合わせて選ぶ楽しみがあります。
快適装備(シートヒーター・ベンチレーション)の差
快適装備については、両グレードともに高い水準で充実しています。
運転席と助手席には、寒い冬に嬉しい「シートヒーター」はもちろん、暑い夏に背中の蒸れを防ぐ「前席シートベンチレーション」も標準装備されています。
北海道の厳しい冬には欠かせないステアリングヒーターも完備されており、乗り始めから快適に運転できます。
後席に関しては、RSグレードには後席左右にもシートヒーターが標準装備され、後席乗員への配慮がより手厚くなっています。
1~2人で車に乗ることが多いのか、あるいは家族を乗せて後席でくつろいでもらうことが多いのかによって、最適なグレードを選ぶと良いでしょう。
まとめ
クラウンエステートの室内空間は、クラウンならではの上質さと、多様なライフスタイルに応える機能性を見事に融合させています。
広々とした居住空間と大容量の荷室は、家族とのドライブから趣味のアウトドア活動まで、あらゆるシーンで活躍します。
デザイン性と実用性のどちらも妥協したくない、そんなアクティブな大人にこそ最適な一台と言えるでしょう。
