カローラの安全性能は?Toyota Safety Senseなど充実の装備を紹介
カローラセダン
2025/07/10

トヨタのロングセラーモデルであるカローラは、時代とともに進化を続け、現在では最先端の安全技術を搭載した一台となっています。
本記事では、トヨタカローラに搭載された「Toyota Safety Sense」を中心に、カローラの安全技術を徹底解説します。

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カローラの安全性能の特徴と概要

トヨタカローラには、予防安全技術「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備されています。
このシステムは単眼カメラとミリ波レーダーの2種類のセンサーを使用することで、高い認識性能と信頼性を両立しました。
様々な交通シーンでドライバーの安全運転をサポートし、事故の回避や被害軽減に貢献しています。

カローラは「サポカーS〈ワイド〉」に該当する安全性能を持ち、JNCAP(自動車アセスメント)の2021年度評価では、最高ランクの「自動車安全性能2021ファイブスター賞」を受賞※しています。
NASVAプレスリリース

評価項目 得点 ランク
衝突安全性能 86.77点(100点満点) Aランク
予防安全性能 79.04点(82点満点) Aランク
事故自動緊急通報装置 8点(8点満点) 先進型
総合評価 173.81点(190点満点) ファイブスター賞

このように、カローラは安全性能において高い評価を獲得しており、家族を乗せて安心して運転できる車といえるでしょう。

Toyota Safety Senseの主要機能

カローラに搭載されたToyota Safety Senseには、複数の安全機能が含まれており、それぞれが異なるシーンでドライバーをサポートします。
ここでは、カローラに搭載された主要な安全機能について詳しく見ていきましょう。

プリクラッシュセーフティ

プリクラッシュセーフティは、前方の車両や歩行者(昼夜)・自転車運転者(昼夜)、自動二輪車(昼)を検出し、衝突の危険があれば警報で知らせる機能です。
ドライバーがブレーキを踏めなかった場合は、自動で衝突被害軽減ブレーキが作動します。

レーントレーシングアシスト/レーンディパーチャーアラート

レーントレーシングアシスト(LTA)は、車線中央の走行をサポートする機能です。
白線が見えにくい場合も先行車に追従してステアリング操作を支援します。
カーブ走行では状況に応じてトレース位置を最適化し、安全で快適な走行を実現します。

レーンディパーチャーアラート(LDA)は、車線からの逸脱を防止する機能で、逸脱の危険があれば警告とステアリング操作支援を行います。

これらの機能により、高速道路や長距離ドライブでのドライバーの疲労軽減や、注意散漫による車線逸脱事故の防止に貢献します。

レーダークルーズコントロール

レーダークルーズコントロールは、先行車を認識し車間距離を保ちながら追従走行するシステムです。
先行車が停止すれば自車も停止し、先行車が発進した時はドライバー操作により発信し、追従走行を再開します。

また、先々行車の検知機能や、車線変更時の予備加速・減速機能、カーブ速度抑制機能など、多彩な機能で安全・快適なクルージングをサポートします。

ロードサインアシスト

ロードサインアシストは道路標識を認識してディスプレイに表示し、標識の見落としを防ぐシステムです。
「最高速度」「はみ出し通行禁止」「一時停止」「転回禁止」などを表示します。

さらに、速度超過や信号無視の可能性があれば、表示の反転や点滅、ブザーで警告。
赤信号の認識機能もあり、信号見落としによる交差点進入を防止します。

オートマチックハイビーム

オートマチックハイビーム(AHB)は夜間にハイビームとロービームを自動切替する機能です。
対向車や先行車を検出して最適な照射状態に切り替え、暗い道路での視界確保と安全性向上に貢献します。
遠方の歩行者や障害物の早期発見が可能となり、夜間の安全運転をサポートします。

プロアクティブドライビングアシスト

プロアクティブドライビングアシスト(PDA)は、歩行者の横断や飛び出しの可能性などを予測する安全技術です。
リスクを予測して以下の支援を行います。

・歩行者/自転車運転者/駐車車両への操舵・減速支援
・先行車や割り込み車に対する減速支援
・前方カーブに対する減速支援
・信号交差点での右左折時減速支援

従来の「危険検知後の対応」から「危険予測による先手対応」へと進化したシステムで、より安全でスムーズな運転を実現します。

■これらの安全機能はあくまで運転を支援する機能です。本機能を過信せず、必ずドライバーが責任を持って運転してください。
■道路状況、車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態等によっては、作動しない場合があります。詳しくはスタッフまでお尋ねいただくか取扱書をご覧ください。

グレード別の安全装備の違い

カローラの安全装備はグレードにより標準/オプションの違いがあります。

安全装備 W×B G X
Toyota Safety Sense 標準 標準 標準
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物) 標準 標準 標準
パーキングサポートブレーキ(後方接近車両) 標準 標準 メーカー
オプション
バックガイドモニター 標準 標準 メーカー
オプション
ブラインドスポットモニター[BSM] 標準 標準 メーカー
オプション
安心降車アシスト[SEA] 標準 標準 メーカー
オプション

上級グレード「W×B」「G」ではほとんどの安全装備が標準となる一方、「X」では多くがメーカーオプション扱いです。
購入時は使用環境や優先する安全機能に応じて、適切なグレードとオプションを選択しましょう。

駐車時の安全をサポートする機能

カローラには、以下のような駐車時の安全をサポートする多彩な機能が用意されています。

パーキングサポートブレーキ

パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)は、車庫入れなどでアクセルの踏み間違いや踏みすぎによる衝突を緩和するシステムです。
静止物を検知すると、ハイブリッドシステム出力を抑制し、必要に応じてブレーキを作動させます。

また、パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)は、バック時に後方から接近する車両をレーダーで検知し、衝突の危険性があれば衝突被害軽減ブレーキを作動させて被害軽減を図ります。
この機能はW×B、Gグレードに標準装備され、Xグレードにはメーカーオプションとなっています。

バックガイドモニター

バックガイドモニターは、車両後方の視界をディスプレイオーディオに表示し、安全な車庫入れをサポートする機能です。
「距離目安線」「車幅延長線」「駐車ガイド線」に加え、ステアリング操作に連動する「予想進路線」も表示されるため、バック駐車時の安全性と利便性が向上します。

W×B、Gグレードに標準装備され、Xグレードにはメーカーオプションです。

■これらの安全機能はあくまで運転を支援する機能です。本機能を過信せず、必ずドライバーが責任を持って運転してください。
■道路状況、車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態等によっては、作動しない場合があります。詳しくはスタッフまでお尋ねいただくか取扱書をご覧ください。

その他の安全装備と機能

カローラには、Toyota Safety Sense以外にも多彩な安全装備が用意されています。

ブラインドスポットモニターと安心降車アシスト

ブラインドスポットモニター(BSM)は、ドアミラーでは確認しにくい後側方エリアの車両を監視します。
隣接車線の最大約60m後方までモニターし、接近車両があればドアミラー内のインジケーターで警告します。

安心降車アシスト(SEA)は、ドア開閉時に後方からの車両や自転車を検知し、衝突の危険があればドアミラー内のインジケーターとブザーで警告します。
乗員の安全な降車をサポートする機能です。

いずれも、W×B、Gグレードに標準装備、Xグレードにはメーカーオプションとなっています。

ドライバー異常時対応システム

ドライバー異常時対応システムは、レーントレーシングアシスト作動中にドライバーの無操作状態が続くと、警告と減速制御を実施します。
それでも操作がない場合は、ハザード・ホーン・ストップランプで異常を周囲に知らせながら減速停車し、事故防止を図ります。

停車後はドア解錠とヘルプネットⓇ自動接続による救命要請も行い、ドライバーの救命・救護を支援します。

SRSエアバッグシステム

カローラは、運転席・助手席SRSエアバッグ、運転席・助手席SRSサイドエアバッグ、前後席SRSカーテンシールドエアバッグの合計6つのエアバッグを装備。
衝突時の衝撃から乗員を保護します。

また、衝撃吸収ボディと高強度キャビンからなる衝突安全ボディ「GOA」や、歩行者の頭部や脚部への衝撃を緩和する歩行者傷害軽減ボディも採用し、乗員と歩行者双方の安全に配慮しています。

■SRSエアバッグは、あくまでシートベルトを補助する装置です。必ずシートベルトをご着用ください。
■すべてのSRSエアバッグは、衝突の条件によっては作動しない場合があります。なお、SRSサイドエアバッグは、実際の衝突時には衝突側のみ膨らみます。
■チャイルドシートなどを助手席に装着する時は、後ろ向きにしないなど、ご注意いただきたい項目があります。必ず取扱説明書をご覧ください。
■これらの安全機能はあくまで運転を支援する機能です。本機能を過信せず、必ずドライバーが責任を持って運転してください。
■道路状況、車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態等によっては、作動しない場合があります。詳しくはスタッフまでお尋ねいただくか取扱書をご覧ください。

まとめ:カローラの安全性能は家族を守る頼もしい味方

カローラの安全性能は、最新のToyota Safety Senseを中心に、多彩な安全装備によって構成されています。
JNCAPでの最高評価「ファイブスター賞」獲得からも分かるように、その安全性能は高く評価されています。

購入を検討する際は、グレードによる装備・オプションの違いを確認し、自分の使用環境や優先する安全機能に応じて適切な選択をすることが大切です。

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