bZ4Xの燃費(電費)は良い?航続距離や充電時間、維持費を徹底解説!
bZ4Xの燃費(電費)は良い?航続距離や充電時間、維持費を徹底解説!
BEVbZ4X
2025/11/21

トヨタ初の本格的な量産電気自動車(BEV)として注目を集める「bZ4X」。
環境性能の高さはもちろん、SUVならではの力強い走りと洗練されたデザインが魅力です。

しかし、多くの方が気になるのが「燃費」、つまりエネルギーコストではないでしょうか。

この記事では、bZ4Xの燃費性能にあたる「電費」や航続距離、充電時間、そしてガソリン車と比較した維持費について、詳しく解説していきます。

bZ4Xの燃費は「電費」で見るのが正解

電気自動車であるbZ4Xのエネルギー効率は、ガソリン車で使われる「燃費(km/L)」とは異なる指標で表されます。
まずは、基本的な違いと、bZ4Xの公式な電費性能について見ていきましょう。

ガソリン車の燃費と電気自動車の電費の違い

ガソリン車が1リットルの燃料で何キロメートル走行できるかを示すのが「燃費(km/L)」です。
一方、電気自動車(BEV)では、1キロメートル走行するために必要な電力量を示す「交流電力量消費率(Wh/km)」、通称「電費」という指標が用いられます。

数値は小さいほどエネルギー効率が良い、つまり「電費が良い」ということになります。
1kWh(キロワットアワー)の電力量で何キロメートル走行できるかを示す「km/kWh」という単位で表現されることもあります。

項目 ガソリン車 電気自動車(BEV)
指標 燃費 電費(交流電力量消費率)
単位 km/L Wh/kmまたはkm/kWh
数値の意味 数値が大きいほど効率が良い Wh/km:数値が小さいほど効率が良い

km/kWh:数値が大きいほど効率が良い

【関連記事】トヨタで選ぶ!燃費のいいおすすめ車種とその理由
bZ4Xの具体的な電費について詳しくはこちら

bZ4Xのリアルな電費と航続距離は?

電気自動車であるbZ4Xの購入を検討する際、ガソリン車の燃費にあたる「電費」と、1回の充電で走行できる航続距離が重要ポイントです。
bZ4Xは駆動方式やタイヤサイズによって、カタログ上の電費と航続距離が異なります。

【bZ4X・Zグレードの電費と一充電走行距離】

駆動方式 タイヤサイズ 交流電力量消費率 WLTCモード
(国土交通省審査)
一充電走行距離 WLTCモード
(国土交通省審査)
FWD 18インチ 113Wh/km 746km
FWD 20インチ 125Wh/km 673km
4WD 18インチ 121Wh/km 687km
4WD 20インチ 135Wh/km 622km

■交流電力消費率および一充電走行距離は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用状況(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて値は大きく異なります。■WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。

bZ4Xについて詳しくはこちら

季節や運転スタイルが航続距離に与える影響

bZ4Xの航続距離は、季節やドライバーの運転スタイルによって大きく変動する可能性があります。

特に、外気温が低い冬場はバッテリーの性能が影響を受けやすく、暖房(エアコン)の使用も電力を消費するため、航続距離が短くなる傾向にあります。

また、急な加速や頻繁なブレーキ操作といった運転方法は、消費電力が大きくなる主な要因です。
穏やかな運転を心がけることで、電力の消費を抑え、より長い距離を走行することが可能になります。

実際の航続距離はカタログスペックだけでなく、乗り方や環境に左右されることを理解しておきましょう。

航続距離を延ばすための運転のコツ

bZ4Xの航続距離を効率的に延ばすために、運転のコツがいります。

ドライブモードセレクト機能を活用し、「ECOモード」を選択すると、電力消費を抑えた穏やかな走行が可能です。

さらに、bZ4Xには「パドルスイッチ」が装備されており、手元で回生ブレーキの強さを4段階に調整できます。
アクセルオフ時の減速エネルギーを電力として回収し、航続距離の延長につながります。
ブレーキペダルへの踏み替え頻度も減り、よりスムーズな運転が実現できるのです。

bZ4Xの充電方法と所要時間

bZ4Xの充電には、自宅などで夜間におこなう「普通充電」と、外出先の充電ステーションで短時間で済ませる「急速充電」の2つの方法があります。
それぞれ充電方法で所要時間が異なるため、ライフスタイルに合わせて使い分けましょう。

充電方法 出力 充電時間(目安)※2※3 特徴
普通充電※1 200V/3kW Z:約23時間(満充電)※4
G:約18時間(満充電)※4
自宅での夜間充電に最適
普通充電※1 200V/6kW Z:約13時間(満充電)※4
G:約10時間(満充電)※4
急速充電 50kW Z・G:約60分(80%まで)※5 外出先での短時間充電
急速充電 90kW Z・G:約40分(80%まで)※5
急速充電 150kW Z・G:約28分(80%まで)※5

※1. 200Vでの充電が困難な状況下は、100V/6Aでの充電も可能ですが、満充電には長い時間を要するため緊急用とお考えください。また 100V電源の電圧が著しく低下している場合、充電が停止する可能性があります。※2. バッテリー温度が約25℃の場合、駆動用電池充電警告灯が点灯した時点からの充電時間。普通充電ケーブルを用いた場合は、約3kW(200V)の充電となります。約6kWで充電を行う場合は、電流上限が30A以上の普通充電器(スタンド)が必要になります。※3. 理論値で試算。※4. 駆動用電池充電警告灯の点灯から満充電までのおおよその時間。※5. 駆動用電池充電警告灯の点灯から約80%までのおおよその時間。急速充電器(スタンド)が複数台同時充電する場合など、出力抑制され充電時間が長くなる場合があります。

自宅で手軽に充電!普通充電の方法と時間

bZ4Xの充電は、自宅の駐車場などでおこなう普通充電が基本です。
付属の充電ケーブルを使えば、200Vまたは100Vのコンセントに接続するだけで手軽に充電を開始できます。

200V/6kWの充電環境を整えれば、バッテリー残量が少なくなった状態からでも約13時間(Zグレード)/約10時間(Gグレード)で満充電が可能です。
夜間に充電をセットしておけば、翌朝には満タンの状態で出発できます。

外出先で役立つ急速充電の利用シーン

高長距離のドライブや旅行の際には、外出先に設置された急速充電ステーションが役立ちます。

全国の道の駅やサービスエリアなどに設置されているCHAdeMO規格の急速充電器に対応しています。
例えば90kW出力の急速充電器を利用した場合、約40分でバッテリー容量の80%まで充電可能です。
【関連記事】
トヨタbZ4Xの特徴を解説!

ソーラー充電システムの効果とは?

bZ4Xでは、Zにメーカーオプションで「ソーラー充電システム※1」を搭載できます。
車両のルーフに搭載したソーラーパネルで発電し、走行用のエネルギーとして活用するシステムです。

駐車中に自動で充電を行い、トヨタの試算によると年間で約1,850km走行分※2に相当する電力を生み出せます。
充電スタンドがない場所や、災害時で停電した場合でも太陽光さえあれば充電できるため、もしもの時の安心にも繋がります。

※1. ソーラー充電システムは、生産状況によりご注文いただけない場合がございます。
※2. 発電量の算出条件 太陽光発電協会の定める「表示ガイドライン(2021年度)」に基づき、下記条件でソーラーパネルの発電量を算出し、EV走行距離への換算を行っています。【車両状態】方位:真南、角度:0゜【日射量データ】名古屋、2010年から2017年の平均年の日ごとのデータ(出典:NEDO)

bZ4Xの維持費はガソリン車と比べてどう?

bZ4Xを選ぶ上で、ガソリン車と比較して維持費がどのくらい変わるのかは重要なポイントです。
エネルギーコストや税金、補助金制度について見ていきましょう。

年間のエネルギーコスト

電気自動車は、ガソリン車に比べて日々の走行コストを抑えやすいのが大きな特徴です。
一般的に電気のほうが単価あたりのエネルギー効率が高く、家庭充電を中心にすれば、燃料費を大幅に節約できる場合もあります。

一方で、急速充電の利用頻度や電気料金の契約内容によって、実際のコストは変動します。

税金や維持費の違いを比較

bZ4Xは「エコカー減税」や「グリーン化特例」の対象となり、購入時の自動車重量税や翌年度の自動車税が免税となります。
ガソリン車と比較して、税金の負担を大幅に軽減できます。

bZ4Xの購入で利用できる補助金制度

国が実施する「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」の対象となっており、2025年度のbZ4Xの場合、90万円の補助金を受け取ることができます※。

※新車購入代金の全額支払い(割賦、リースは契約完了)完了後、車両登録後1か月以内の申請が必要です。その年の予算がなくなり次第、申請受付が終了となります。また、保有義務期間(4年)内に処分したなど、要件を満たしていないと判断された場合は補助金の返納が必要です。詳しくはスタッフに問い合わせください。

また、お住まいの自治体によっては独自の補助金制度を設けている場合もあり、購入時の負担をさらに軽減することが可能です。
【関連記事】トヨタが取り扱っているEV(電動車)を紹介!補助金や選び方も徹底解説

まとめ

bZ4Xは、優れた電費性能と、実用上十分な航続距離を両立した、非常にバランスの取れた電気自動車です。

ガソリン車と比較して年間のエネルギーコストを大幅に削減できるだけでなく、各種税金の優遇や補助金制度を活用することで、購入時の負担も軽減できます。

トヨタで初めての量産型電気自動車としても、自信をもっておすすめできる一台と言えるでしょう。

ページのTOPへ戻る